2019/3/10 妊娠34週で息子を死産

今はただ、もがくしかってない

湧き上がる後悔と懺悔


『苦しい苦しい』ってきっと言っていた。

動かない。
どれだけ呼び掛けても。叩いてみても。

ゴロンゴロン、と
同じ位置に指が足が、
ヘソの上、右脇腹の所にずっとあった。

動いているような気がした。
そう思いたかっただけかもしれないし、
実際は少しだけほんの僅かに動いていてくれたかもしれない。
けれどきっと、実際は流れていただけ。

『苦しい苦しい』
『助けて、気付いて』
……って、きっと言っていたんだ。

病院に着いて酸素マスクを付けられてからも
怖がって、上手く吸えなくて吸わなくて
寒気と震えが止まらなくて
それでも君の心臓は必死に必死に動いててくれたのに……

麻酔から目が覚めた時も
「もう、完全に無理なんですか……?」って。
聞くので精一杯で。
何だよ、それ。
もっとちゃんと聞けば良かった。
もっとちゃんとお願いするべきだった。
それなのに……

術後、初めて君を見た時、正直愕然ともしたんだ。
血の溜まった小さな口。
鬱血した爪。
変色した足。
こんなふうにしてしまったのは私だ。
本当に、もう、謝ったってどうしようもない……

苦しかったよね。
辛かったよね。
怖かったよね。
苦しい思いをさせてごめんね……
辛い思いをさせてごめんね……
怖い思いをさせてごめんね……

やっぱり無理だ、
受け止められない。
受け入れられない。
なんではむちゃんは連れて帰れないの?
なんではむちゃんだけ?
どうしてはむちゃんは居ないの?

真夜中。
湧き上がる後悔と懺悔。
悲しくて悲しくて涙が止まらなかった。
横で眠る旦那に気付かれないように泣いていた。