2019/3/10 妊娠34週で息子を死産

今はただ、もがくしかってない

入院2日目 ①担当医師

入院2日目。
病院の朝は早い。
朝7時。朝食が運ばれて来た。

けれども、私はいまだにベットから起き上がれない。
勿論全く動けない訳ではなかったが、どうしても頭をベットから上げられない。
可動式のベットごと上体を起こしてはみたが、怠さと気持ち悪さでそれすらもきついのである。
その日の朝食はお粥と流動食のようなどろどろとしたもの。
旦那に食べさせて貰い何とか少しだけ口にした。

その後、旦那は仕事へ。

ーーーーーーーー

午前9時過ぎ。病室に担当医が来た。
話した事はなんだったか。
とりあえず覚えているのは確か……

帝王切開の場合、本来なら背中に麻酔を打つらしいのだが、緊急だった為にそれをしなかった事。

その為、本来ならば手術後、
痛みがあればお母さん自身が自分でスイッチを押して麻酔を入れ痛みを和らげるといった処置が出来る筈だったのだが、それが現状出来ない事。

それに代わって(?)今は点滴から麻酔を入れているという事。

それから手術の際、大量に出血した為、極度の貧血状態であるという事。

……だったかな。

それから入院計画表だかなんだか。
今後の予定表のような物を貰った。

入院予定は8日間。
帝王切開した日を入れずに2日目の今日。
予定では確か、歩行、トイレまで自力で行くとなってなっていた気がするが、歩行はおろか、いまだに私はベットから起き上がる事すら出来ない。

その事を担当医に伝えると、

「じゃあ、麻酔を切ってみましょうか」

担当医は言った。

「痛みが我慢出来る程度であれば、(点滴からの)麻酔を切ったとしても問題は無いです。
酸素マスクも麻酔の影響で寝ている時にどうしても呼吸が浅くなってしまう為に付けているのですが、麻酔を切れば、酸素マスクも外せますよ」……と。

なんでも話を聞くと、どうやら身体が動かない、重いのはその麻酔の影響であるらしい。
その麻酔を切れば、怠さや気持ち悪さもなくなるというのだ。

この気持ち悪さがなくなるのならば……と麻酔を切ってくださいと私はお願いした。
けれども、どういう訳か、その場では麻酔を切っては貰えず、とりあえず保留となって担当医は病室を出て行った。