2019/3/10 妊娠34週で息子を死産

今はただ、もがくしかってない

緊急帝王切開

夜間救急の入り口から入ると、看護師さんが待っていた。

促されるまま、血圧、体重を計り、そのままベットに寝かされる。

心音を取る為の装置をお腹に当てられ、心音を探る。
ノイズ……なのか、ザラザラと音は聞こえるが心音がなかなか見つからない。
ようやく捉えた心音。
ちらりと見えた数値は151。141位だったか。
ドクドクと規則正しく聞こえる音にとりあえず安堵し掛けたが、そこから事態は急変した。

バタバタと看護師さんが走り出し、酸素マスクをつけられ、汚れるからと言って服を脱がされ着替えさせらる。少し痛いかもしれないと前置きを入れてカテーテルがつけられた。

何が起きているのか分からなかった。
分からなかったが、不安と恐怖から堪えていた涙がぼろぼろと溢れ出す。
身体の震えが止まらなかった。

「しっかり吸って!赤ちゃんに酸素がいくように!」

過呼吸になりそうにながら必死に酸素を吸った。

「赤ちゃんが苦しそうだからすぐに出す事に
します!全身麻酔で緊急帝王切開になります!」

不安と恐怖と絶望と。
思考が止まり掛けていた。

そのままベットごと手術室へ運ばれる。
医者なのか看護師なのか分からなかったが、とにかく大勢の人が手術室に入って来て、バタバタと駆けずり回っている。
怖い怖い怖い。
手術台に寝かされ、無機質な天井が視界に入る。
名前と体重とを確認されたのまでは覚えている。
その後すぐに全身麻酔が打たれ、そこで私の意識は途切れた。