入院5日目 ②タイムリミット
久々にシャワーを浴び、さっぱりして病室へ戻る。
借りたドライヤーで髪を乾かしていると、義両親がお見舞いに来てくれた。
慌てて手早く身なりを整える。
前回義両親がお見舞いに来てくれた時は、ベットから起き上がる事すら出来なかったが、今はもうほとんど普段と変わらない。
自分でも随分と元気になったものだと思う。
義両親は遠慮していたが、看護師さんにはるを連れて来て貰い、2人に抱っこして貰った。
2人は写真を撮っていた。
それから義父と少し話をした。
話した内容は、火葬後の事。
「お寺の方では納骨はいつでもいい」と。
「気持ちの整理がつくまでね」と言ってくれた。
それはとても有り難かった。
けれども、同時にちくりと胸に刺さるものがあった。
『火葬』
火葬の日まで今日を入れて後3日。
現実が、タイムリミットが突き付けられた気がした。