へその緒
04.へその緒を一緒に切った・貰った
「へその緒が欲しいんですけれど……」
前に母が私が生まれた時の事を話ながら、へその緒を見せてくれた事を思い出し、助産師さんに聞いてみた。
助産師さんは快くOKしてくれた。
夜、仕事を終えたパパと一緒にはるの服を脱がせ、改めてちゃんとへそを見てみる。
びっくりした。
長いへその緒がひょろりとはるのへそから伸びていた。
まだまだ新しい。
三本の血管がしっかりと見て取れた。
これでママとはるは繋がっていたのか。
なんだか不思議な感じがした。
パパにも手伝って貰い、専用の(?)ハサミを右手に持つ。
「ここで大丈夫ですか?」
刃物を使うのがなんだか少し怖くて、何回か助産師さんに確認したのち。
パパと一緒にへその緒を切った。
そのへその緒は乾燥させ、今は大切に保管している。
君とママが確かに繋がっていた証である。