入院4日目 ③旦那との電話
旦那と電話で話をした。
仕事の話やなんて事ない日常会話。
どうでもいいくだらない話をいくつか。
それから、改めて旦那に手術当時の話を聞いてみた。
そしたら、旦那が話してくれた。
帝王切開当日。
手術室に彼だけが呼ばれた。
その時はまだ、はるの人工呼吸中だったらしい。
その時、医師から言われた言葉。
「もうこれ以上、どうしようもない」
「打つ手がないです」
「どうするかはお任せします」
それを俺に決めさせるの?……旦那は思ったそうだ。
辛過ぎる決断。
一生、この罪悪感に苛まれる事になる、と彼は言っていた。
私は夜中に助産師さんから聞いた話を旦那にも聞かせてあげた。
電話の為、当然ながら相手の顔は見えない。
けれどもたぶん、電話口で泣いてた。
「はむちゃんにも幸せになって貰いたいな。
お寺にちゃんと供養して貰ったら、今後の事について話をしよう」
結局、その後も色々と話をして、1時間半程して通話を終えた。