2019/3/10 妊娠34週で息子を死産

今はただ、もがくしかってない

3/31 決定打

3月末。旦那と大喧嘩になった。
原因は飲酒。
約1年ぶりにお酒を飲んで気が緩んだ結果。
溜まりに溜まった感情が爆発してしまった。

「はるの事について話をしたい」

「何を話すの?話す事なんてない」

「何で何も無いの?
はるの事はもう終わった話なの?」

「意味が分からない。
俺が何も言わないのは、辛いから。
これ以上、精神的に不安定にさせたくないから。
だから言わない。辛くなるから」


この時はアルコールも入っていて全く冷静じゃなかった為、分からなかったが、後からになって気付いた。
自分が完全に間違えていた、と。
別に話合いをしたかった訳じゃない。
ただ、「話を聞いて欲しかった」


たぶんその時だ。
ブログを書こうと決めたのは。

一人で溜め込むのが苦しかった。
もっとちゃんと話を聞いて欲しかった。

この時、旦那とは分かり合えないと思った。
はるの話をしたいのに、話を聞いて欲しいのに、話し合う事は出来ない。

私と旦那。
そして、双方の両親や家族、病院関係者以外、誰もはるが産まれた事を知らない。
これから先、友人や元職場の同僚、親しい人達に出産した事を報告したとしても、それ以降はきっと、誰もその話には触れない。
辛くなるから。悲しいから。
余計な気を遣わせてしまうから。
それがお互いにとっての気遣いで。
そしてきっと、いずれははるの事を話す事さえなくなってしまう。

私は確かにはるを産んだのに。
はるは確かにここに居たのに。

はるの話を、死産の話をタブーとしてしまったら、まるで全てが無かった事になってしまう気がして。
昨日までここに居た筈のはるの存在が薄れていってしまう気がして。

怖かった。


だからだと思う。
だからきっと、はじめにも書いた

『たとえ、誰もが君を忘れてしまっても。
たとえ、世界が君の存在を知らなくても。
ママは君を忘れないから。』

『息子は確かにここに存在したと、残しておきたい』

これがまさしく本音。
誰かの為に……なんて、偉そうな事を書きはしたが、本音を言ってしまえば結局、ブログを書き始めた本当の理由は、紛れもなく自分自身の為。

『はるの存在証明の為』だった。

勿論、私自身、入院中に同じような経験をされた天使ママさん達のブログを読んで救われ、自分も自身の体験を綴る事で同じように苦しんでいる誰かの支えになれるかもしれない……
そういう気持ちも勿論あった。
そして、ブログを書き進めるうち、それが自分の中での気持ちの整理になっていたのも紛れもない事実ではあるのだけれども…


日付が変わってから勃発した旦那とのこの大喧嘩が、私にとってブログを書く上での決定打となった。

話が逸れてしまったが、離婚の話も僅かにちらついた旦那との大喧嘩は、とりあえずは何とか終息した。