おむつ替え
09.身体を拭いてあげられた(2回も)
10.おむつを替えてあげられた(2回も)
「沐浴をやりませんか?」
助産師さん達からそう言われて、ずっとやりたいと思っていた。
そして、せっかくやるのならばパパと一緒にやりたいと思っていた。
けれども、結果を先に言ってしまえば、結局沐浴をする事は叶わなかった。
理由は、パパが病院に来られるのは仕事が終わった夜。夜はどうしても病院側の人手が少なくなってしまい、対応が難しい為。
そして、産まれてから日にちが経ってしまっていた為、葬儀屋からストップがかかったからである。
けれど、そのかわりに、はるの身体を拭く事が出来た。
助産師さんに手伝って貰い、はるの服を脱がせる。
母親学級で教わった事を思い出しつつ、そして助産師さんに色々聞きつつ。
指の間や首の隙間、可愛いお顔に耳の裏、足の先まで身体全体をパパと一緒に丁寧に丁寧に拭いてあげた。
それから、一緒におむつも替えてあげた。
人生初のおむつ替え。
涙は出なかった。
かわりにおむつを替えてあげる事が出来て良かったと、嬉しく思っていた。
身体も拭いて、おむつも替えて、綺麗さっぱりになったはる。
可愛らしいのは勿論だが、我が子がよりいっそう愛おしく感じた。