2019/3/10 妊娠34週で息子を死産

今はただ、もがくしかってない

入院3日目 疑問

 

『病院へ着いた時、はるは生きていたのか?』

 

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失った物ばかりに目を向けると、辛くてどうしようもなくなってしまう。
失った物はもう二度と取り戻せない程、大きくて何にも変えられないけれど……

幸せをくれた。
9ヶ月間。
大変で辛かったし苦しかったけど、
母親としての確かな幸せを。
胎動を感じられる喜びを幸せを。
成長を肌で感じられる実感を。

子供を持つって幸せな事。
家庭を築くってこんなにも幸せな事。

気付かせてくれた。

『はむちゃん』って。胎内ネームを。
呼ぶ度に愛情が増して、愛しさが増して。
早く早くって気持ちが高ぶって。
胎動に応える度に応え返してくれるのが、本当に本当に嬉しくって。幸せで。

どこにいるもの
どこに行くのも一緒だった
嬉しい時も楽しい時も
辛い時も苦しい時も
寒い時も暖かい時も
疲れた時もリラックスする時も
ずっとずっと、どんな時も一緒で

これからもずっとずっと、
ずっとずっと一緒に居られるって
一ミリも疑いもしなかったよ
今でもそう、
受け入れられない
受け止められない
今でも思う。
夢なんじゃないかって。
そんな訳ない、って。
だって……
昨日までお腹にいたんだもん。
動いてたんもん。あんなに元気に……
もう少し、本当にあともう少しで出て来られたんだもん。
そして一緒に暮らしていける筈、だったんだもん……

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書かれた時刻は05:47
スマホに書かれていたメモ。

色々と一人で考える毎日。
そんな中で、とある疑問がずっと胸の中に燻っていた。
それは……

『病院へ着いた時、はるは生きていたのか?』

生まれた時の状況。
手術時間。
全身麻酔を打たれて意識を失ってからの事。

母子手帳を見て知った。
母子手帳には『蘇生』と書いてあった。

病院に着いた時、はるは生きていたの?